

坂倉新兵衛窯
坂倉善右衛門窯
坂田泥華窯
新庄助右衛門窯
田原陶兵衛窯
萩焼は、豊臣秀吉が朝鮮に出兵した文禄、慶長の役(1592~98年)の折、毛利輝元公が朝鮮李朝の陶工、李勺光、李敬を日本に招致したことに始まります。 その約半世紀の後、李勺光の子、山村新兵衛光政(正庵、作之允)の高弟、蔵崎五郎左衛門・赤川助左衛門・助右衛門の一統らが、藩の許しを得て深川三之瀬の地に移り、窯を築きました。その後明暦三年(一六五七年)には山村新兵衛光政の子、山村平四郎光俊も移住し、「三之瀬焼物所惣都合〆」を命じられ、藩の御用窯として「三之瀬焼物所」が創業。これが萩焼深川窯の始まりといわれています。
VIDEO: MAKOTO YASUMORI
主催:萩焼深川窯振興協議会 運営協力:長門湯本温泉まち株式会社
Copyright © 萩焼深川窯振興協議会 All rights reserved.
1983年 山口県長門市に生まれる 父は十五代坂倉新兵衛
2007年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2009年 同大学大学院彫刻専攻修了
2011年 京都市伝統産業技術者研修修了
帰郷 作陶に入る
2017年 明日への扉(ディスカバリーチャンネル) 出演
2019年 長門市役所新庁舎 陶壁
ブレイク前夜(BSフジ) 出演
現在形の陶芸萩大賞V 佳作
2020年 初個展 開催(新宿柿傳ギャラリー)
2022年 坂倉正紘展(山口井筒屋)
萩 坂倉正紘展(日本橋高島屋)
2023年 萩 坂倉正紘展(京都高島屋)
萩 坂倉正紘展(横浜高島屋)
2024年 十六代 坂倉新兵衛を襲名
1949年 山口県長門市に生まれる 父は十四代坂倉新兵衛
1972年 東京藝術大学彫刻科 卒業
1974年 同大学院陶芸専攻 修了
1978年 十五代坂倉新兵衛を襲名
1984年 日本工芸会正会員
1989年 山口県藝術文化振興奨励賞
1993年 ロサンゼルス日米文化会館に於いて個展
1997年 ニューヨーク深川萩四人展に出品
1998年 明治村茶会にて野点席、立札席担当、及び歴代展
2000年 パリ萩焼四百年展に出品
2004年 山口県選奨受賞
2009年 東京、山口で還暦展開催
2012年 日本工芸会理事就任、日本工芸会山口支部幹事長
2013年 山口県指定無形文化財「萩焼」保持者認定
2014年 佐川美術館にて「新兵衛の樂・吉左衛門の萩」展
2019年 旭日双光章受章
2024年 新兵衛を正紘に譲り、改号。坂倉一渓と名を改める。
1969年 山口県長門市生まれ
1994年 神戸芸術工科大学 工業デザイン学部 卒業
1996年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2006年 十代坂倉善右衛門 襲名
2009年 「山口伝統工芸展」朝日新聞奨励賞
2013年 「陶美展」入選
「萩の陶芸家たち展」審査員特別賞
2014年 萩大賞展 審査員特別賞
2017年 日本伝統工芸展入選
2020年 山口伝統工芸展 朝日新聞社賞
2021年 山口伝統工芸展 支部長賞
日本工芸会正会員認定
1978年 十五代坂田泥華(慶造)の次男として生まれる
2012年 京都市伝統産業技術者研修 修了
2012年 京都堀内長生庵に内弟子入塾、兼中斎宗匠、
分明斎宗匠に師事
2016年 三ノ瀬に帰郷し、萩焼深川窯にて作陶に入る
2019年 長門市役所新庁舎 陶壁
1950年 十三代寒山(忠相)の長男として生まれる
1977年 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了
1978年 京都市工業試験場陶磁器研修生修了
1980年 日本伝統工芸展入選(以後も入選を重ねる)
1982年 山口県美術展最優秀賞(同八四年)
1983年 日本工芸会正会員/防長青年館陶壁(山口市)
1987年 山口県芸術文化振興奨励賞
1991年 山口県社会福祉会館陶壁(山口市)
1993年 大英博物館収蔵
1994年 下関社会保険健康センター陶壁
1997年 ニューヨーク深川萩四人展に出品
2000年 パリ萩焼四〇〇年展に出品
2005年 山口県選奨受賞
世界陶磁ビエンナーレ国際ワークショップ
(韓国)参加
2009年 慶尚南道茶碗展(韓国)セミナー講演
「萩藩御用窯と銘茶器」〜伝統の萩焼〜展
(毛利博物館)
2016年 日本工芸会理事就任、日本工芸会山口支部幹事長
2018年 山口県指定無形文化財「萩焼」保持者認定
1985年 新庄助右衛門窯十四代貞嗣の長男として生まれる
2010年 早稲田大学卒業
2013年 京都市伝統産業技術者研修修了
父のもとで作陶を始める
2017年 萩傳流 -若手作家六人展 ―
(新宿柿傳ギャラリー)
2019年 長門市役所新庁舎 陶壁
1951年 十二代陶兵衛の長男として生まれる
1975年 武蔵野美術大学大学院修了
これより二年間唐津にて修行 師 中里重利先生
1977年 荒川豊蔵先生のもとに互窯会結成
1980年 東大寺落慶に際し数茶碗献納
1985年 東京日本橋高島屋にて個展
(以後、各地にて個展)
1988年 伊勢神宮に壺献納
1990年 日本伝統工芸展入選
(以後、入選を重ねる)
長門市教育文化振興奨励賞
1992年 十三代陶兵衛を襲名
1993年 日本工芸会正会員
1997年 ニューヨーク深川萩四人展に出品
シアトルにて個展
1999年 山口県芸術文化振興奨励賞
2000年 『やきもの探訪』(NHK-BS)出演
パリ萩焼四〇〇年展 に出品
2011年 還暦記念展を各地にて開催
2015年 芸術文化功労 山口県選奨
1982年 十三代陶兵衛の長男として生まれる
2005年 東京藝術大学彫刻科卒業 / 卒業制作菅原賞
2007年 同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
横浜美術短期大学にて非常勤助手勤務(〜22年)
2010年 美濃にて修行(師豊場惺也先生)
2011年 父十三代陶兵衛に師事作陶に入る
2016年 日本伝統工芸展入選(8回)
山口県美術展優秀賞
2017年 京畿国際陶磁器ビエンナーレ二〇一七出品(韓国)
2018年 エッフェル塔茶会及びフランス各地での展示と講演
2019年 山口伝統工芸展日本工芸会山口支部長賞
長門市役所新庁舎陶壁/ 日本工芸会正会員
2020年 日本陶磁協会現代陶芸奨励賞
2022年 法基陶磁国際公募展 大賞
2023年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅵ 佳作
萩焼と温泉街の歴史
山口県長門市深川湯本には、約370年の歴史をもつ萩焼の窯元集落「三ノ瀬」があります。萩焼は16世紀末、毛利輝元公が朝鮮陶工を招いたことに始まり、茶道の世界で「一楽・二萩・三唐津」と称されるほど古くから愛されてきました。隣り合う長門湯本温泉も600年の歴史を誇りますが、長い歴史を持ちながらも、萩焼と温泉が一緒に何かをつくり上げる機会は、これまでほとんどありませんでした。
その転機となったのが2016年の温泉街マスタープランです。「文化体験」を温泉街の核に据える構想の中で、深川萩が地域を代表する文化として位置づけられました。旅館と窯元の若い世代が歩み寄り、ギャラリーカフェの運営を通じて対話と信頼を育み始めたのです。
「うつわの秋」のはじまり
2020年、新型コロナ禍で旅館も作家も活動の場を失った時期に、萩焼作家から「温泉街で萩焼を見てもらう機会を」との声が上がりました。これをきっかけに誕生したのが「うつわの秋」です。深川萩の全ての窯元と作家が一堂に会し、温泉街の中心・恩湯休憩室で展示を行うという、歴史上初めての試みでした。
「うつわの秋」は単なる展示会ではありません。旅人はカフェや宿で萩焼に触れ、やがて窯元を訪ねる。地域の人は日常に器を取り入れながら、お気に入りを探す。旅館スタッフも作家から学び、その経験を日々のおもてなしに生かしています。器を通じて、旅人・暮らす人・働く人が交わり、日常と旅が自然に結びつき、この場所ならではの体験が育まれていきます。
未来へつなぐ文化体験
かつて茶道が生活に根付いていた時代、人々は器を通じて文化に親しみました。現代ではその習慣は薄れましたが、代わりに「どんな人が、どんな場所でつくられたものか」に価値を見出す人が増えています。温泉地もまた、画一的な非日常ではなく、その土地ならではの文化体験を求める旅人が増えています。「うつわの秋」は、そうした新しい旅のかたちに応える営みでもあります。
伝統をただ守るのではなく、時代に合わせて表現を創造し続けること。その営みのひとつの姿が「うつわの秋」です。器を手にとり、触れ、使う。その体験が地域の文化を未来へとつなぎ、長門湯本温泉の秋を彩っていきます。