川床喫茶 再開のお知らせ

山口県でのデルタ株感染拡大防止集中対策が9月26日に終了したことを受け、川床喫茶を10月10日(日)に開催することと致しました。

 

多数のご予約をいただき、誠にありがとうございます。ご予約は締め切らせていただきました。

特別企画:川床喫茶

うつわの秋に合わせ、川床が茶室に。深川萩で味わうお抹茶を、間近に流れる音信川のせせらぎとともにお楽しみいただけます。

・萩焼深川窯の器にて、お抹茶と茶菓子をご提供します。

・料金はお一人様1000円(税込)となります。(小さなお子様は無料にて同伴いただけます)

・引換券はございませんので、お時間前に川床に直接お越しください。

・ご予約可能な川床は3床あります。下図をご参照ください。(どの川床かはお選びになれません)

・ご予約の締め切りは10月6日まで。当日券の発行は未定です。

・川床ひとつにつき、最大4名様で50分の貸切となります。

・会場では新型コロナウィルス感染拡大予防対策として、消毒、検温、マスクの着用(飲食時除く)をお願いしております。あらかじめご了承ください。

・イベントの性質上、雨天や荒天の際には中止する場合もございます。中止の場合は、HP・SNSおよびご登録いただいたメールにて当日7時までにお知らせいたします。(必ず確認可能なメールアドレスのご登録をお願いします

イベントの変更・中止のご連絡はメール及びHP・SNSにて行います。必ず、ご確認いただけるメールアドレスのご登録をお願いいたします。

多数のご予約をいただき、誠にありがとうございます。ご予約は締め切らせていただきました。

主催:萩焼深川窯振興協議会 運営協力:長門湯本温泉まち株式会社

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うつわの秋について

萩焼と温泉街の歴史
山口県長門市深川湯本には、約370年の歴史をもつ萩焼の窯元集落「三ノ瀬」があります。萩焼は16世紀末、毛利輝元公が朝鮮陶工を招いたことに始まり、茶道の世界で「一楽・二萩・三唐津」と称されるほど古くから愛されてきました。隣り合う長門湯本温泉も600年の歴史を誇りますが、長い歴史を持ちながらも、萩焼と温泉が一緒に何かをつくり上げる機会は、これまでほとんどありませんでした。

その転機となったのが2016年の温泉街マスタープランです。「文化体験」を温泉街の核に据える構想の中で、深川萩が地域を代表する文化として位置づけられました。旅館と窯元の若い世代が歩み寄り、ギャラリーカフェの運営を通じて対話と信頼を育み始めたのです。

「うつわの秋」のはじまり
2020年、新型コロナ禍で旅館も作家も活動の場を失った時期に、萩焼作家から「温泉街で萩焼を見てもらう機会を」との声が上がりました。これをきっかけに誕生したのが「うつわの秋」です。深川萩の全ての窯元と作家が一堂に会し、温泉街の中心・恩湯休憩室で展示を行うという、歴史上初めての試みでした。

「うつわの秋」は単なる展示会ではありません。旅人はカフェや宿で萩焼に触れ、やがて窯元を訪ねる。地域の人は日常に器を取り入れながら、お気に入りを探す。旅館スタッフも作家から学び、その経験を日々のおもてなしに生かしています。器を通じて、旅人・暮らす人・働く人が交わり、日常と旅が自然に結びつき、この場所ならではの体験が育まれていきます。

未来へつなぐ文化体験

かつて茶道が生活に根付いていた時代、人々は器を通じて文化に親しみました。現代ではその習慣は薄れましたが、代わりに「どんな人が、どんな場所でつくられたものか」に価値を見出す人が増えています。温泉地もまた、画一的な非日常ではなく、その土地ならではの文化体験を求める旅人が増えています。「うつわの秋」は、そうした新しい旅のかたちに応える営みでもあります。

伝統をただ守るのではなく、時代に合わせて表現を創造し続けること。その営みのひとつの姿が「うつわの秋」です。器を手にとり、触れ、使う。その体験が地域の文化を未来へとつなぎ、長門湯本温泉の秋を彩っていきます。