うつわの秋2026:関連企画の予約を開始しています

2026年のうつわの秋も、事前予約制の企画をご用意しています。皆様のご予約をお待ちしております。

音信川のほとり、緑に囲まれた恩湯広場でひらく、秋の小さなお茶会。深川萩の茶碗でお抹茶と和菓子を味わいながら、器を手がけた萩焼作家と和菓子作家・一方隅冴氏のお話に耳を傾けます。一方隅氏が、深川萩のうつわに合わせて和菓子を仕上げる様子も目の前で。川の流れをそばに感じながら、うつわと菓子、それぞれのつくり手とともに一服を楽しむひとときです。

場所:恩湯広場
開催日時:10月17日(土)14:00〜/16:00〜、10月18日(日)11:00〜/14:00〜/16:00〜
受付:事前予約制(各回定員8名)
料金:2,750円(税込/お抹茶・特製和菓子付)

和菓子を手にする和菓子作家の一方隅冴氏

和菓子作家 冴(一方隅いっぽうずみ さえ

2019年、2021年、2022年、2025年と京菓子コンテストで受賞。和菓子教室やオーダーメイド和菓子の製作も行う。自然の儚さや美しさなど神秘的な世界観を大切に和菓子で表現しています。

うつわの秋の期間だけの公式オリジナルクッキーを販売いたします。長門湯本温泉で焼き菓子のブランドを主宰するainoneが、地元の素材を活かして焼き上げた、この時期だけの一品。深川萩のうつわで淹れたお茶のお供に、秋の温泉街のおみやげとしてお楽しみください。

販売期間:10月2日(金)〜11月3日(火)
販売場所:まちの番台・恩湯喫茶室・cafe&pottery音 ほか
料金:2,500円(税込)
※数に限りがございますので売り切れの場合はご容赦ください

こちらの商品は大変人気のため、オンラインにて事前予約を受け付けています。(数量限定・会場でのお渡しのみ)

ご予約受付:10月15日(木)まで
お受け取り:10月2日(金)〜11月3日(火)/まちの番台(11:00〜17:00)

金継ぎで修復した深川萩のうつわ

大切なうつわを長く使っていただきたいという想いからはじめた金継ぎ。初めての方でも気軽に参加していただける、2〜3時間程度の修復体験をご用意しております。

場所:cafe&pottery音
開催日:10月14日・15日
時間:13:00〜16:00
受付:事前予約制(定員5名)
料金:5,000円(税込/飲み物・茶菓子付)

萩焼深川古窯跡群の古窯跡

山口県の指定文化財でもある「萩焼深川古窯跡群」の本窯跡の見学や、田原陶兵衛工房のギャラリーを訪問し、深川萩の歴史と文化を楽しんでいただける深川窯訪問ツアーを開催いたします。

場所:SOIL Nagatoyumoto
開催日:期間中毎日
時間:11:00〜12:00
受付:事前予約制(定員1〜10名)
料金:2,500円(税込)
※10月2日(金)〜10月12日(月)は、ツアー内で特製和菓子をご提供します

うつわの秋について

萩焼と温泉街の歴史
山口県長門市深川湯本には、約370年の歴史をもつ萩焼の窯元集落「三ノ瀬」があります。萩焼は16世紀末、毛利輝元公が朝鮮陶工を招いたことに始まり、茶道の世界で「一楽・二萩・三唐津」と称されるほど古くから愛されてきました。隣り合う長門湯本温泉も600年の歴史を誇りますが、長い歴史を持ちながらも、萩焼と温泉が一緒に何かをつくり上げる機会は、これまでほとんどありませんでした。

その転機となったのが2016年の温泉街マスタープランです。「文化体験」を温泉街の核に据える構想の中で、深川萩が地域を代表する文化として位置づけられました。旅館と窯元の若い世代が歩み寄り、ギャラリーカフェの運営を通じて対話と信頼を育み始めたのです。

「うつわの秋」のはじまり
2020年、新型コロナ禍で旅館も作家も活動の場を失った時期に、萩焼作家から「温泉街で萩焼を見てもらう機会を」との声が上がりました。これをきっかけに誕生したのが「うつわの秋」です。深川萩の全ての窯元と作家が一堂に会し、温泉街の中心・恩湯休憩室で展示を行うという、歴史上初めての試みでした。

「うつわの秋」は単なる展示会ではありません。旅人はカフェや宿で萩焼に触れ、やがて窯元を訪ねる。地域の人は日常に器を取り入れながら、お気に入りを探す。旅館スタッフも作家から学び、その経験を日々のおもてなしに生かしています。器を通じて、旅人・暮らす人・働く人が交わり、日常と旅が自然に結びつき、この場所ならではの体験が育まれていきます。

未来へつなぐ文化体験

かつて茶道が生活に根付いていた時代、人々は器を通じて文化に親しみました。現代ではその習慣は薄れましたが、代わりに「どんな人が、どんな場所でつくられたものか」に価値を見出す人が増えています。温泉地もまた、画一的な非日常ではなく、その土地ならではの文化体験を求める旅人が増えています。「うつわの秋」は、そうした新しい旅のかたちに応える営みでもあります。

伝統をただ守るのではなく、時代に合わせて表現を創造し続けること。その営みのひとつの姿が「うつわの秋」です。器を手にとり、触れ、使う。その体験が地域の文化を未来へとつなぎ、長門湯本温泉の秋を彩っていきます。